日本ゴム工業会・ゴムライニングハンドブック

ゴムライニングの施工法

 ゴムライニングの施工手順は図1のとおりである。

図1
図1

 1.缶体の表面前処理

  • 処理法は通常グリッドブラストまたは、サンドブラストで行ない、 仕上げグレードは ISO-Sa 2½以上としている。

 2.接着剤塗布

  • 表面の前処理後、出来るだけ早く、接着剤の第1回塗布を行なう。 使用する接着剤は、缶体類の材質、ライニングするゴム材質および条件により、決定された所定の接着剤とし、規定回数塗布する。

 3.シート成形・裁断

  • ゴム材料は、あらかじめ所要の厚さ、幅のシート状に成形されたものを用い、缶体類の形状、寸法に合わせ裁断する。

 4.生ゴムシート貼付(シート貼加工)

  • 規定厚のゴムシートをハンドローラーを用いて貼付ける。
    そのとき、ゴムシートと缶体類との間に空気がのこらないよう注意して作業することが、最大のポイントとなる。

 5.加硫

  • 加硫とは可塑性を有している未加硫ゴムを加熱し、ゴム弾性体に変化させる事を指す。
    通常缶体類を加硫缶に入れ、飽和蒸気で直接所定時間加熱する。

 6.検査

  • 製品検査は、一般的に (1) ピンホール検査、(2) 外観検査、(3) ゴム硬度検査、(4) 膜厚検査、(5) 打診検査を行なう。

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